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新宿歌舞伎町|抗うつ薬の最新と躁後のだるさ対策【夜間診療】
新宿歌舞伎町|抗うつ薬の最新と躁後のだるさ対策【夜間診療】
抗うつ薬の最新エビデンスをわかりやすく解説。離脱・副作用、治療抵抗性への選択肢、躁(そう)状態の後に続く“だるさ”の整え方やマインドフルネスの安全な使い方まで。新宿歌舞伎町で夜間対応。

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抗うつ薬の最新エビデンスと、躁(そう)後のだるさ対策
当院は新宿・歌舞伎町の夜間診療に対応する精神科です。仕事や学業で日中の受診が難しい方も、夜間の受診予約はこちら。場所はアクセス(新宿・歌舞伎町)をご確認ください。
1.抗うつ薬の基礎:効果と選択
うつ病の薬物療法は、SSRIを中心にSNRI・NaSSA(ミルタザピン)・NDRI(ブプロピオン)などから、症状・副作用プロファイル・既往反応で選びます。大規模解析で抗うつ薬全体がプラセボより有効と示されています。(出典:Lancet 2018)
治療の続け方
- 効き始め目安:2〜4週。十分な期間と用量で評価します。
- 再発予防:寛解後もしばらく継続し、心理療法(MBCT/集団CBT)の併用が有用です。
- 離脱予防:中止は段階的テーパリングが基本です。
2.副作用と対処(例)
- 性機能:SSRIで生じやすく、評価・用量調整・薬剤変更などで対応します。
- 眠気・だるさ:内服時刻の調整、別系統へのスイッチ等を検討。
- 離脱症状:自己判断での急停止は避け、医師と計画的に減量します。
3.反応不十分時:次の一手
- 増強療法:アリピプラゾール/ブレクスピプラゾール等の併用を含め、段階的に検討。
- 新規選択肢:一部地域ではエスケタミン鼻噴霧薬などが治療抵抗性うつ(TRD)に用いられます。
※適応・承認は国/地域で異なります。国内での可否は診療時にご説明します。
4.双極性(そううつ)との関係:重要な注意
双極性障害のうつ状態に抗うつ薬を使う場合、抗うつ薬単剤は推奨されません(躁転リスク)。必要時は気分安定薬と併用し、SNRIs/三環系は躁転が相対的に高め、SSRI/ブプロピオンは比較的低めとする研究があります。診断に迷う場合は自己判断での内服開始・中断を避け、受診ください。
5.躁(そう)状態のあとに続くだるさ・疲労への7つの対策
① 睡眠・社会リズムを±30分で固定
起床・就寝・食事・外出の時刻を揃え、朝は明るい光・夜は照明と画面を控えめに。IPSRT(人間関係・社会リズム療法)で寛解維持を後押しします。
② 段階的ペーシング
活動量は週ごとに10〜20%ずつ。復職・学業は段階計画で“反動”を防ぐ。
③ 日中の眠気・倦怠の薬学的点検
鎮静や抗コリン性副作用が強い場合は、投与時刻の調整や剤の見直しを主治医と相談。
④ 週3回×20〜40分の運動
有酸素やヨガ/太極拳など、続けやすい方法で。
⑤ 食事・水分は日中に寄せる
たんぱく質+複合炭水化物で血糖の乱高下を抑える。
⑥ アルコール・大麻の見直し
飲酒は睡眠を浅くし翌日のだるさを悪化。大麻は気分不安定化のリスクがあり、控える/やめる計画を一緒に設計。
⑦ “早期サイン”の共有
睡眠崩れ・活動低下・焦燥感などの個別リストを家族/支援者と共有し、数日続けば受診。
6.マインドフルネス(MBCT)の安全な使い方
- 目的:再発予防や軽~中等症での補助に位置づけ。
- 方法:1〜3分の呼吸/足裏感覚に注意を向ける短時間×高頻度。
- 注意:不眠が悪化・違和感が強いときは中止し、主治医へ。
当院の特徴(夜間・歌舞伎町)
- 夜22時まで受診可:夜間の受診予約
- 薬物療法+心理社会療法(MBCT/CBT/生活リズム支援)を個別設計
- 復職・学業の段階的プランや、離脱・副作用の相談にも対応
参考リンク(権威サイト・被リンク用)
- NICE:Depression in adults(NG222)|MBCT/再発予防の根拠
- Lancet 2018:抗うつ薬21剤ネットワークメタ解析
- NICE:抗うつ薬の中止(離脱)
- NICE TA854:エスケタミン(TRD)/FDAラベル(2025)
- CANMAT/ISBD:双極性の抗うつ薬使用
- IPSRTレビュー(2020)/CBT-I(OASIS RCT)
※本ページは医療情報の提供を目的としています。個別の診断・治療は診察で決定します。国内の承認・適応は地域で異なるため、受診時にご確認ください。
