自律神経失調症とは｜症状と整え方を医師が解説

自律神経失調症とは？

「自律神経失調症」とは、身体の働きを自動で調整している自律神経（交感神経・副交感神経）のバランスが乱れて、さまざまな症状が現れる状態を指します。
医学の正式な病名ではありませんが、心身に不調を抱える多くの方が経験しやすい状態です。

自律神経が乱れると現れやすい症状

• 動悸がする、息がしづらい
• 頭痛・めまい・肩こり
• 寝つきが悪い、眠りが浅い
• 胃腸の不調（胃もたれ・下痢・便秘）
• 倦怠感・集中力低下・イライラ

主な原因

自律神経は非常に繊細で、以下のような要因で簡単に乱れます。

• ストレスの蓄積：仕事や人間関係の負担が続くと交感神経が過剰に働きます。
• 睡眠不足：自律神経を整える最重要ポイントは睡眠です。
• 生活リズムの乱れ：昼夜逆転や短時間睡眠が続くと脳の調整機能が低下します。
• ホルモンバランス：特に女性では月経周期も関係します。
• 環境変化・疲労：気温差や仕事環境の変化も影響します。

なぜ「夜型生活」で乱れやすいのか？

夜遅くまで活動する生活は、脳の「体内時計」のリズムとずれが生じ、自律神経の調整が難しくなります。 本来、副交感神経が優位になるはずの夜に強い光や刺激を受けることで、脳が「昼」と誤認してしまうためです。

自律神経を整えるための方法

① 良質な睡眠を確保する

• 寝る前のスマホ・PCを控える
• カフェインは夕方以降避ける
• 入浴は就寝の1〜2時間前

② 生活リズムを整える

• 起床時間を毎日そろえる
• 朝の光を浴びる（体内時計が整う）

③ 軽い運動

ウォーキングやストレッチは副交感神経を高め、脳の血流を改善します。

④ 不安やストレスのケア

不安や緊張が続くと交感神経が過剰に働くため、カウンセリングやマインドフルネスも有効です。

当院での対応について

当院では、自律神経の乱れに関連する睡眠・気分・体調不良に関するご相談を承っています。 必要に応じて生活リズムの見直しや、症状に合わせたサポートをご提案します。 夜22時まで診療しているため、お仕事後にも受診しやすい環境です。

参考・外部リンク

• 厚生労働省 e-ヘルスネット｜ストレスと自律神経の関係
• 自律神経と生活習慣（日本看護研究学会）
• シティライトクリニック新宿

※本記事は一般的な情報であり、症状が続く場合は受診をお勧めします。