Syphilis 梅毒
日本全国で流行している「梅毒」は、正しい治療をすることで完治することができる性病です。性病の中でも症状が出づらいことが大きな特徴となっているため、気づかないうちに感染している方も多くいらっしゃいます。
当院は梅毒検査実績14,003件。最短15分で検査結果をご報告いたします。
梅毒治療実績449件と多くの方の治療も行なってまいりました。梅毒は第1期〜第4期まであり後期梅毒の場合は複数回治療を継続しなければなりません。当院では性感染症ガイドラインに則り、定量的な数値をもとに完治までサポートいたします。
この記事の監修ドクター
須藤 英隼 シティライトクリニック歌舞伎町
梅毒とは
梅毒トレポネーマというらせん状の形をした細菌により引き起こされる感染症です。主に性行為によって、口や性器などの粘膜や皮膚から感染します。オーラルセックス(口腔性交)やアナルセックス(肛門性交)などでも感染を起こします。
初期には潰瘍や皮疹を起こしながら慢性に経過し、長期間では大血管や神経などの命に関わるに重大な合併症を起こすことがあります。
また、妊娠している人が梅毒にかかると、早産、死産となったり、子どもが梅毒にかかって先天異常で生まれる先天性梅毒となることがあります。
梅毒の原因となる病原体
梅毒の原因となる病原体は「梅毒トレポネーマ」と呼ばれる細菌です。この細菌の唯一の自然宿主は人間であり、低酸素の環境でしか長く生きられません。そのため、便座やドアノブなど、感染者が触れた物から梅毒がうつることはありません。
梅毒の感染者数
戦国時代より国内でも流行していたとされており、江戸時代にも遊郭と呼ばれる売春宿ではそこで働く女性から、患者が急増していったとされています。当時は梅毒がどのような病気なのか分かっておらず、治療法も確立しておらず、症状が治まれば治ったとすまされ、その場しのぎの対症療法しかありませんでした。
昭和の時代にはペニシリンという抗菌薬が作られたことで、患者数は減少し、2000年代には年間800人未満の患者数でしたが、2011年頃から患者数が増え始め、2018年には7,000例近くまで報告数が増加しました。
2022年には症例報告数は13,528例であり、感染症法が施行された1999年以来初めて10,000例を上回っております。
近年でも梅毒は、性風俗をはじめとして、アプリなどを利用した出会い方の多様性から、一般の方にまで当たり前のように蔓延しています。梅毒は、全数届け出対象疾患ですが、無症状や症状が消えたことを理由に検査されていない患者数を考えると、感染者数は計り知れません。
梅毒の感染経路
梅毒に感染する部位
- 性器
- 肛門
- 口腔内(舌・口蓋・粘膜)
- 母子感染(胎盤)
梅毒に感染する行為
- セックス(膣性交)
- アナルセックス
- フェラチオ
- クンニ
- キス
- 血液(非常に稀)
梅毒は通常、性的接触により感染します。膣だけではなく口や肛門の粘膜からも、菌は体内に侵入します。感染しやすさは、梅毒にかかってからの期間にも影響されますが、感染力の強い早期梅毒の相手と性交を1回行うことで感染する確率は約3分の1とされています。
細菌は体内に侵入した後、付近のリンパ節に達し、血液によって全身に運ばれ、最終的には全身の臓器に浸潤してに症状を起こします。また、梅毒に感染している女性が妊娠することで胎盤経由で胎児が感染する、先天性梅毒も起こります。梅毒トレポネーマはヒトの体外では長く生き延びることができないため、梅毒の人が触れた物体(ドアやコップなど)に触れただけで梅毒へ感染することはありません。性行為以外の経路での感染は非常にまれです。
梅毒の症状
梅毒は、性行為の接触により侵入した部分がしこり・えぐれなどの症状にでることがあり、その後に全身に播種し臓器に浸潤し、皮疹などの全身性の様々な症状をもたらします。
梅毒の病気の進行は3段階で分けられ、段階ごとに症状が変わります。梅毒は自然に症状が消えたりしますので少しでも身体に違和感があれば検査をしましょう
Ⅰ期顕症梅毒
感染してから3~4週間で、陰茎、外陰部、腟などに、痛みのないしこり(初期硬結といいます)ができ、その中心に下疳と呼ばれる潰瘍(皮膚のえぐれ)ができます。
性行為で使用した部位(梅毒の侵入口)として、咽頭や陰部・直腸などに初期硬結・下疳が出現します。感染部位付近のリンパ節が腫れることもありますが、これらの症状は痛みを伴わないことが多いです。
また治療を行わなくても症状は自然に軽快へ向かうため、ひそかに病気が進行するケースがあります。感染から1年未満の活動性梅毒は、性的接触での感染力が高いとされ他者への感染リスクが高まります。
Ⅱ期顕症梅毒
Ⅰ期梅毒の症状は2~5週で消失することもありますが、病気が治ったわけではありません。感染後無治療のまま、2週から6か月ほど経過すると、Ⅱ期では手掌・足底も含めた全身の発疹が出現し、口の中などに粘膜病変が見られることもあります。
発熱、頭痛、腹痛、全身倦怠感、目の充血・疼痛、難聴・耳鳴り・めまいなどの全身症状が見られるのも特徴です。髪の毛が抜けたり、腎臓や肝臓の炎症を起こすこともあります。この時期にはもう梅毒は全身に散布された状態です。
梅毒の検査方法
当院では「TP法」と「RPR法」により、梅毒の検査を行います。梅毒の検査は血液中の抗体を測っているため、感染の機会から1ヶ月以降に検査を行うことができます。
TPは梅毒に対する特異的抗体で、梅毒に感染したことがあれば一生陽性となります。RPRは梅毒によって感染細胞が破壊されたものに対する抗体で、梅毒の活動性を反映します。
RPRは梅毒への治療によって抗体の値が低下してくるため、治療の効果を確認できますが、妊娠や自己免疫疾患など様々なことで上昇することがあり、これを生物学的偽陽性と呼びます。
当院では、TPとRPRを定量的に「数値」として、検査結果で反映します。TPとRPRを数値化することにより、感染ステージの特定・治療効果の確認・再感染の検出・偽陽性の判定などが具体的に可能となります。
検査可能な時期
感染後4~6週程度で陽性になるとされます。感染から検査までの期間が短い場合は、感染があっても検査では陰性になる可能性が高いため、2~3週間後に再度検査をすることが推奨されています。感染が疑われる時期から3か月の間は、繰り返し血液検査することが大切です。
プロゾーン現象
プロゾーン現象とは、RPR検査などで抗体が高濃度に存在する場合に、検査結果が偽陰性となってしまう現象のことを指します。梅毒トレポネーマに対する抗体が過剰に産生されることで、抗原と抗体の結合が適切に起こらず、本来の測定値より低い反応(陰性)として検出されることがあります。ただし、このプロゾーン現象は梅毒感染者の0.85%未満と報告されており、非常に稀な現象です。
梅毒の治療方法
梅毒は、「筋肉注射」「飲み薬」で治療することができます。当院では「筋肉注射」での治療を第一選択としております。
- ステルイズ(筋肉注射)
- アモキシシリン(飲み薬)
内服薬の場合、一定期間継続して服用し続けなくてはなりません。当院では梅毒の流行を止めるためにも筋肉注射での治療をおこないます。
梅毒の治癒期間
梅毒検査で陽性と判断された場合、RPRの数値を見て治療を行なっていきます。RPRの数値が1/4まで下がった際に、治癒完了とみなします。梅毒の筋肉注射を行なってからRPRの数値が下がるまでは個人差がありますが、3ヶ月程度かかるといわれております。そのため、当院では治療から3ヶ月後の数値を見て判断いたします。
・梅毒の感染から1年以上経過している方
・Ⅲ期顕症梅毒の症状が見られる方
上記の方は後期梅毒と判断し、1週間ごとに1回、計3回のステルイズ(筋肉注射)による治療を行います。
Serofast
梅毒の治療後、完治の指標の一つとして、RPR値が前回検査より1/4まで低下し、その後上昇がなければ完治と診断されます。ただし、早期梅毒の患者さんの約20%は、治療後もRPR値が1/4以下まで下がらないことがあります。このような場合、医師が患者様の症状や経過を確認し、治療を継続するか、治療は行わず期間を空けて再検査を行うかを判断いたします。
参照:NIH
妊婦梅毒の治療方法
梅毒に感染している妊婦の方の中には、胎児梅毒を防ぐために治療効果が高い薬を希望される方もいらっしゃるかと思います。しかし、ドキシサイクリンは胎児への影響があるため、妊婦の方には使用できません。
妊婦の方でもペニシリンアレルギーの方がいらっしゃいますが、その場合でも、医師の管理下でペニシリンを少しずつ慣らしながら投与する減感作療法を行うことが推奨されます。これにより、胎児への感染リスクを最小限に抑えつつ、安全に治療を行うことが可能です。
梅毒の予防方法
- 予防薬を使用する
- コンドームを使用する
- 不特定多数との性行為を避ける
- 定期的な性病検査
- 感染時パートナーに受診を促す
梅毒を100%予防することは難しいですが、しっかりと予防することで感染確率を下げることができます。
オーラルセックス(フェラチオ、クンニ)やアナルセックスなどでも感染する可能性がありますので、通常のセックス(膣性交)以外にも男性はコンドームを着用しましょう。
ドキシペップ|梅毒予防薬
当院では梅毒の予防薬である、ドキシペップを処方しております。ドキシペップは梅毒などの感染リスク行為後72時間以内に服用することで感染リスクを下げることができる予防方法です。服用する上で注意点がございますので必ず医師の診察を受けてください。
梅毒の検査・治療価格
梅毒について よくあるご質問
自然治癒することはありません。梅毒は無症状である場合や症状が出てもしばらく経つとおさまる場合があります。少しでも感染の疑いがある方は梅毒検査をしましょう
梅毒の感染力は強く一度の性行為で15〜30%の確率で感染するといわれております。コンドームを使用していても感染する可能性がありますのですぐに医療機関に受診してください。
治療中の性行為はお控えください。rn梅毒の治療後、RPRの数値が1/4になってから治癒とみなしております。治療には個人差がありますので治療後の治癒確認で医師から説明させていただきます。
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